delhi09の勉強日記

技術トピック専用のブログです。自分用のメモ書きの投稿が多いです。あくまで「勉強日記」なので記事の内容は鵜呑みにしないでください。

『Two Scoops of Django』のDjango3系対応版が実は既に出ていた

概要

『Two Scoops of Django』というDjangoの界隈で有名な中級者以上向けの英語の本がある。
※ 日本語訳は存在しない

世間的に知られている & Amazonで売られているのは、2017年に発売された以下のDjango1.11対応の版である。
www.amazon.co.jp

私も上記が現状での最新版なのだとずっと思っていた。
しかし、今回、実は以下の通り、Django3系対応版が既に出ていることを知ったので、そのことについて書きたいと思う。
Two Scoops of Django 3.x: Best Practices for the Django Web Frameworkwww.feldroy.com

尚、私は既に購入済である。

結論

購入方法

※ 逆にAmazonその他では3系対応版は販売していない。

※ 2021/2/16追記
内容は定期的にアップデートされており、一度購入していると、アップデートされた際にダウンロードの案内のメールが来ることが分かった。
github.com

内容

目ぼしいところでは、以下のようなトピックが追加されている。

その他

「TODO」とか「WARNING: This Chapter is in Progress」になっている箇所が散見されるのが残念だった。

知った経緯

数ヶ月間Djangoを勉強して、Djangoの基本的な知識は身についてきたのと、仕事でもDjangoを使うようになったので、中級者向けの本でかつDjangoユーザーからの評価の高い『Two Scoops of Django』を1冊手元に置いておきたいなと思った。

ただ、既にDjangoは2.2系や3系がリリースされているのに、1.11対応というのがやはり気になったので、2.2系や3系対応の新しい版を出版する予定はないのか軽く調べてみることにした。

とりあえず、公式でTwitterとかやってないのかな?と思い、「two scoops of django twitter」でググって見たところ、以下のアカウントがヒットした。
twitter.com

裏取りのため、いくつか情報を確認してみたが、出版元の公式Twitterアカウントと考えて間違えなさそうだった。

一番上の「固定されたツイート」に、以下のように記載されていた。

Wondering about if we're releasing Two Scoops of Django 2.0, 2.1, or 2.2?
Follow this link for the answer:
www.feldroy.com

リンク先には以下のように記載されていた。

We're going to be releasing Two Scoops of Django 3.x around the end of April 2020.

2020年の4月って書いてあるけど、今2020年12月だよな?出版延期になったのかな?などと思いながら、過去のツイートを遡ってみると、2020年5月の以下のツイートを発見した。

リンク先に行ってみると、著者の公式サイトと思しきサイトにおいて、確かに3系対応版が発売されており、既に3系対応版が出ていたということを知った。

内容に関して

表紙

1.11対応の版は私は持っていないので写真でしか知らないが、以下の緑色のロケットの表紙である。

これに対して、3系対応の版は以下の様にピンク色のアイスクリームの可愛らしい感じの表紙になっている。

内容

まだ中身はほとんど読んでいないが、とりあえず、タイトルに「Django 3.X」と明記されているので、3系に対応した内容に更新されているのだと思う。

内容はとても分厚くて、PDFで約450ページあり、約30個くらいのセクションに分かれている。

各セクションのタイトルも「Model Best Practices」、「Common Pattterns for Forms」のようなタイトルになっており、入門書というよりも実践的なパターンについて書かれた本であることが分かる。

前の版との比較ということでいうと、私は1.11対応の版を持っていないので、以下のakiyokoさんのブログを参照させて頂いた。
akiyoko.hatenablog.jp

目ぼしいところでは、

あたりが新しいセクションとして追加されていた。

ただ、GraphQLに関しては、「WARNING: This Chapter is in Progress」となっており、5ページくらいでざっと触れているだけで、有名なライブラリであるGraphene-Djangoの話とかもなかったので、物足りなく感じた。

DRFに関しては、前の版でも「第16章:Building REST APIs(REST APIの構築)」というセクションが存在したようである。
前の版でDRFについて言及していたのかどうかは知らないが、今回の版では、セクションタイトル自体が「Building REST APIs With Django REST Framework」となっていたので、よりDRFに特化した内容になっているのではないかと推測する。まだ部分的にしか読んでいないが、DRFのセクションには20ページくらい割かれており、トピックも多岐に渡っていたので、こちらはけっこう充実しているように見受けられた。

気になったこと

電子書籍だから継続的にアップデートしているのかもしれないが、ちらほら「TODO」とか「WARNING: This Chapter is in Progress」となっているセクションが見かけられた。

前述のGraphQLもそうだが、それ以外にも「Logging」や「Deploy」は非常に興味のあるトピックだったので、そこが「WARNING: This Chapter is in Progress」となっていて読めないのは残念だった。